問い合わせ窓口や役割について

地域包括ケアシステムは、市町村でアンケートをもとに地域住民と医療機関、公共機関、社会福祉協議会などの介護支援機関、NPO団体など社会的なネットワークを構築し支援が必要な高齢者にケアを行うシステムです。地域包括ケアシステムに関する問い合わせは、地域包括支援センターが中心となっており、その場所は各自治体に約4000か所あります。地域支援ネットワークはこうした異業種の機関が地域包括ケアシステムを動かすためのつながりを指します。全国の市町村でスタートした「介護予防・日常生活支援総合事業」は、こうした背景をうけて高齢者が家にいながら社会と繋がれることを目的としています。さらに、事業を展開することで認知症の進行をいかに遅らせることができるかなど、大きな期待を寄せられているのが地域包括ケアシステムです。

またお住まいの地域にある社会福祉協議会が主催する認知症カフェなどは、認知症に関する情報をシェアしたり、当事者が社会とのつながりをつくるためのコミュニティでこれらを主催するところに地域包括ケアシステムの内容を聞いてみることもできます。自治体には必ず社会福祉協議会が設置されており、これらの問い合わせについてお答えしています。市町村の民生委員やボランティアスタッフなどがいますので、最寄りの市役所などに問い合わせてみるといいでしょう。地域包括ケアシステムの役割は、あくまで自立した高齢者をサポートするために、地域住民が中心となって社会的つながりや生きがいなどをもたらすために作られています。